arbolによる、徳島の、ゲストハウス「はなれ」

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arbolによる、徳島の、ゲストハウス「はなれ」

architecture, feature

all photos(C)下村康典

arbolが設計した、徳島の、ゲストハウス「はなれ」です。
同クライアントが運営するギャラリー・カフェの公式ページはこちら

 徳島県の木頭で働きながらアマチュア・カメラマンとして多くの人に愛された中野健吉さん。病に倒れたが、妻のみね子さんに「したいことをしたらいい」という遺言を残した。みね子さんはそれに従って健吉さんの写真を展示する「ケンズ ギャラリー カフェ」を運営、音楽イベントなども開いている。が、このカフェや、地元の名産である木頭ゆずを目当てに遠方から来てくれるお客さんがいても泊まるところがなく、残念に思っていた。そこで作られたのが、このゲストハウスだ。

※以下の写真はクリックで拡大します

以下、建築家によるテキストです。

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もてなしの心とゆずで人をつなぐゲストハウス

 徳島県の木頭で働きながらアマチュア・カメラマンとして多くの人に愛された中野健吉さん。病に倒れたが、妻のみね子さんに「したいことをしたらいい」という遺言を残した。みね子さんはそれに従って健吉さんの写真を展示する「ケンズ ギャラリー カフェ」を運営、音楽イベントなども開いている。が、このカフェや、地元の名産である木頭ゆずを目当てに遠方から来てくれるお客さんがいても泊まるところがなく、残念に思っていた。そこで作られたのが、このゲストハウスだ。

 建物は広い敷地を活かしてエントランスから奥に入ったところに配置。間に木で架け橋のようなアプローチを作った。日常から非日常へ、現実から非現実へと渡っていくようなイメージだ。建物周辺には砂利を敷き、その周りは自然のままにして豊かな緑を身近に感じられるようにしている。

 建物自体も周囲の環境に溶け込むよう、高さを抑えた。大屋根の下、壁のない開放的な空間にはたくさんの人が集える。客室になる部分は日本の昔ながらの空間作法に従い、寝室・食事・団らんと多目的に使える居室とした。大屋根の下の空間とつなげてイベントに使うこともできる。建物の一部には地元の木頭杉を、ランプシェードには地場産業の「太布(たふ)織り」の生地を使っている。仕上げも柿渋塗装や炭モルタルなど、自然素材を多用した。枝振りのいいゆず、梅、柿の木は保存し、建て替えにより生じた既存の束石は新しく敷いた砂利と草との境界の見切り石として再生させた。

 みね子さんはここで、地場の食材を使った食事でゲストをもてなしている。みね子さんが「したいことをする」ことで、訪れる人も木頭をもっと楽しめるゲストハウスだ。

■建築概要
敷地面積:約1800 ㎡
延床面積:61.56 ㎡
1階床面積:61.56 ㎡
クライアント:中野みね子
所在地:徳島県那賀郡那賀町木頭出原字カワシマ
用途地域:都市計画区域外
構造:木造
仕上:外部 外壁:焼杉板貼 下地通気工法
   内部 床:無垢フローリング貼  壁:珪藻土塗  天井:珪藻土塗・針葉樹合板
工事期間:2016年10月-2017年05月
基本設計・現場監理:arbol
実施設計:arbol + 東谷剛建築設計事務所
施工:株式会社 アークホーム
外構:planta
構造:一級建築士事務所ステラジアン
照明:Ljus(リュース)
家具:飯沼克紀家具製作所
黒皮鉄作家:aizara 
ロゴ:kinetoscape
撮影:下村康典


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